今日は三木健デザイン事務所の三木健さんに来て頂きました。
ゆったりとして、1語ずつ聞いている人に語りかけるような感じで、かなり独特な話し方のデザイナーさんだと思いました。
今回は「what is design?」というテーマでお話をして頂きました。
・数学とデザイン
・国語とデザイン
・英語とデザイン
など色々なトピックがあった中、一番興味を引いたのが「りんご」です。
三木さんは、去年大阪芸術大学の大学教授になられたばかりで、初めてもったクラスが1年生!ということで、デザイン初心者の彼らに何を教えようかと悩んだそうです。
そこで考えついたのが「りんご」
「りんご」って丸くてヘタが生えているだけ変哲のないようなものですが、その見慣れてしまっているものを、再度色々な側面から見つめ直して気づくことに気づこうというテーマで半年間やったプログラムだそうです。
例えばりんごの皮を四角く切り落とし、りんごの中にはどんな色が何色あるのかとか、りんごの表面積はどれくらいなのか(紐でグルグル巻き)とか
かなり面白い方法や視点から「これがりんごなのか!」と思わされるような結果が数々出てきていました。
私は、予備校時代静物デッサンでりんごやアボガド、オレンジなどを描いた事があるのですが、これらの共通する特徴としてあるのが、凹凸の少ない、一見描くのが簡単そうでかなり難しいオブジェクトということです。
アボガドとかも真っ黒の中に色々な色や凹凸、形もただの卵形じゃなかったり、そこでよーくよーく見てどこに色の変化や形などの差があるのかを観察します。
この三木健さんのもデッサンとは違う方法でりんごを見ていて、とてもユニークな方法で楽しく気づきを得られるものだと思いました。
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