前回からまた再実験をしたのでそれについてです。
【実験内容】
日程:6/16
場所:多摩美
調査所要時間:4時間
共有所要時間:3時間
参加者:1名(フィールドワークした人)
2〜3名(フィールドワークしていない人)
目的:新ストーリーボードを使用した共有手段を再分析
私以外の観察者がやって成り立つのか
テーマ:「小龍包屋の15:00〜17:00の顧客を増やすためのアイディア」
今回は多摩美の時の友人がちょうど、小龍包のお店の集客率を増やす為のプロジェクトをやっていてそのお店を観察しにいくので、このストーリーボードを使ってもらいました。
今回は110枚弱、撮った写真を全部印刷しました。
まず説明するストーリーを口に出してからpost-itに書いて、という指示をしていたので彼がノートに全部ストーリーを書いてきてくれました。
そのストーリーをフィールドワーク参加者と非参加者も一緒にpost-itに書き出して
非参加者も一緒に写真とストーリーを照らし合わせながら考えて貼っていきます。
このことでかなりストーリーに対しての理解度や取っ付き方が変わりました。
今回は参加者紹介と地図を用意
ストーリーの説明
位置関係も含めて説明
途中で周りの地図だけでなく、店の間取りも必要だと気づき、簡易に書き出す。
それを用いて説明。
発想されたアイディアたち
【ふりかえり】
・準備段階を参加者と非参加者でやると、非参加者の理解度が深まる
・post-itは人の説明を聞いている時は見ないが、
最初に書くと → 説明に対してとっつきやすい
後で見ると → 記憶の再確認になる
・「人に見せる、伝える」と思って撮るので頭が整理された。
・自分が分かれば良いじゃない → 自分だけじゃ行かなかったところにいけた。情報量が増えた。
・ノート上 < 壁
空間を大きく占めているので、無視出来ない環境にある → 話が逸れにくい、ディスカッションしやすい。
・非参加者として理解できていたと思う。
・撮れないシーン多いので、限度2人は必要。
・シメの写真、画像転換期が欲しい
・post-itの色分け分かりやすい
・店だけでなく、店を取り巻く環境でコンテクストを理解できた。
・写真の貼り方もっと余裕持って貼る。タイムラインをかこむ。
・図のように、大きくマップを上に置き、タイムライン上でどこにいたのかを線で結ぶともっと良い。
そしてこの2つの実験を通して、出た「共有手段としてのストーリーボード」についての分析としては
【分析】
最初は被験者の負担を第一に考えていましたが、観察した情報や後で共有し発想するということも考えて、1人撮影役に徹するという少なくとも2人必要なんじゃないかと思いました。
結果的に写真を大きくした事でディスカッションや理解、共感など全体的に円滑にできたと思います。
これをまとめた共有手段としてのストーリーボードの手順をまとめました。
ストーリーボードについて一通りやってきたので、図のように次回からはカードソートについて実験していきたいと思います。
大きな流れとしては、調査結果を2種類(ストーリーボードやカードソート)で分析しそれぞれのアウトプットを出して、そこからKH法としての新しい分析方法を提案します。
そしてその方法を使い、作品に繋げていく予定です。
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